背の順二番目の前ならえ
みなさん、前ならえを覚えていますか?
小学生の頃よくやっていたアレです。
先頭の人は腕を腰に当て、それより後ろの人は腕を肩の高さまで上げ前に伸ばすやつ。
アレ、アレ。
わかってるよしつこいなぁと思ったそこのあなた、こういう男です僕は。
自分が話したいことを話し切るまで話すことをやめない。
そのくせ普段はロクに話さない、面倒くさいね。
まぁそれは置いておいて、前ならえに疑問を抱いたこと、皆さんはありませんか?
僕は小学4年生の頃から不思議で堪りませんでした。
なんだ?前ならえって。
腹の奥に大きく重い、それでいて不確かな違和感を抱えたまま僕は小学校を卒業しました。
それに気づいたのは中学に入学してから。
前ならえってつまり「前へ倣え」、前の人を真似しろと命令されてるわけです。
先頭の人はいわば基準、倣おうにも倣う人がいないもんですから、後ろを自分に倣わせることしかできません。
前に倣っていない彼らのことを責める人は誰もいないでしょう。
3番目以降の人も至って正常、命令通り前へ倣って腕を上げているだけ。
前の人がそうやっているんだから、そりゃそうします。
ただ1人、反抗的とも取れる人間が。
2番目。
列の2番目に立つ人間です。
彼だけは頑なに命令を無視し輪を乱しているのです。
前へ倣えと言われて彼は何故前へ倣わないのか。
何故勝手に腕を上げるなどという愚行を犯すのか。
これがもし伝言ゲームなら死罪モノです。
なにせ初っ端からまるで別のモノを後続に伝えているわけですから。
ゲームクラッシャーもいいところです。
本来なら腰に腕を当て堂々と胸を張る小学生たちがずらぁっと並ぶはずが、先頭だけ仲間外れに両腕を伸ばす群体。
星野源のダンスか。
いやすみません、自分でもよくわかりません。
星野源ってそんなダンスやってたか?
まぁ、とにかく、僕の違和感の正体はこれでした。
「前へ倣ってないじゃないか!!!」
はい。
これだけ。
真っ直ぐ合わせやすいようにそうしてるだけだろ。
アホか。
ってかタイトルだけで9割5分オチてるわ。
本当にしょうもないですが日夜僕はこんなことばかり考えています。
「当たり前を疑う」といえば聞こえは良いですが、ただの難癖野郎です。
結局文句が言えればそれで満足なんですよ、こいつは。
はぁ~、すっきりした。
今日も日本は平和だ。