語彙力貧困層の強い味方『ことば選び辞典』
以前Twitterで話題になっていた本を、QUOカードが余っていたので買ってみました。
その名も『ことば選び辞典』
気持ちや人物の特性を表現するための「感情ことば選び辞典」が登場。
創作者はもちろん、ことばを使う人なら誰もが一度は経験する「この思いが伝わらない」もどかしさを解消するための辞典です。
僕は文を作るのが好きなのですが、文章を書いているとどうしてもぶつかる壁があります。
言い回しです。
同じ状態を指す言葉でも、言い回しによって読み手が受ける印象は大きく変わってきます。
また、同じ表現を多用すると文章が単調化し、「つまらない文」になってしまいます。
これを回避するには作者の語彙が必要となるのですが、残念ながら一朝一夕で身に付くものではありません。
かといって、事あるごとにインターネットで検索を掛けていると、いつまで経っても語彙は自身のモノにならず
「あれ、これこの間も検索したのになぁ」
なんてことが起こり続けます。
そんな「語彙力問題」を解決してくれるのが『ことば選び辞典』です。
何冊かレパートリーがあるのですが、僕は『感情ことば選び辞典』を買いました。
購入の際ひと通り中身を確認したところ、一番使い勝手がよさそうだったので。
というのも、感情というのは小説を書くにしてもブログを書くにしても一番重要で、最も使用頻度が高いからです。
語彙力に不安のある人はここから広げていくのが無難だと思います。
読んでいて面白いなぁと思ったのは「諦める」の派生に「覚悟」があった所ですね。
言われてみればという感じですが、僕の中でその二語は完全に独立していました。
「give up」と「make up mind」が同じだとは、ちょっと思いづらくないですか?
あれ?僕だけ?
また、カタカナ語やオノマトペも収録されているのですが、笑うのオノマトペの豊富さには目を細くしました。
いひひ・うふふ・えへへ・かたかた・けらけら・わはは
等々。
ちなみに「目を細くする」も「笑う」に収録されていた表現のひとつです。
そこらへんの表現に不安のない小説書きさんで、地の文を豊かにしたいという方には『美しい日本語選び辞典』がオススメです。
「つまらなさを回避する」というよりは「面白さを追求する」一冊です。
僕も次回本屋さんに行ったとき買おうと思います。
ちなみにことば選び辞典シリーズはスマホサイズと文庫サイズの二種類あるのですが、僕は後者を選びました。
大きいサイズでも十分持ち運びしやすいですし、こちらの方が読みやすいと思います。
あまり小さすぎても読みにくいですしね。
語彙力が低く悩んでいる人は一度書店でパラパラめくってみてはいかがでしょうか。