この感動を伝えたい 映画「十二人の死にたい子どもたち」をレビュー
十数分前に観てきた映画「十二人の死にたい子どもたち」が想像以上に面白かったので忘れない内に感動を文字に留めておきたいと思い、今に至ります。
ネタバレはしないよう心掛けますが、ネタバレの定義は人によって様々だと思うので個々人で注意して閲覧してください。
始めにこの映画、僕は観たかったわけじゃありません。
友人に連れられて半ば嫌々観に行きました。
まず題名の「十二人の死にたい子どもたち」が地雷としか思えない。
加えてキャスト。
これは有名若手俳優で固めて薄っぺらい三文芝居を繰り広げるパターンだと。
まぁでも橋本環奈ちゃんも出ていることだしと観ることを決めました。
結局決め手はキャストかよっていう。
可愛いですよね橋本環奈ちゃん。
初のお酒がドンペリってのもなんかもう一周回って可愛いです。
話を戻して。
蓋を開けてみると、もう驚きです。
こんなに本格派だったのかと。
前情報が頭にない状態で観に行ったのでどんな映画なのか勝手に想像していたのですが、これはいい意味で期待を裏切られましたね。
鑑賞後気になってホームページのあらすじ( 映画『十二人の死にたい子どもたち』オフィシャルサイト )も見てみましたが、これもやはりどこかチープ。
なんというか、子供騙しのような印象を受けるんですよね。
ハラハラドキドキ、時には笑いありの濃密な120分を過ごした筈なのに、あれ、間違えて別の映画でも観てしまったか? なんて思ってしまいます。
「俺テスト勉強全然してないわ~!マジやっべえ~」的なハードル下げなんですかね。
損しているようにしか思えませんが。
誘い文句やキャスティングを見るにターゲット層は若い世代なんだと思いますが、かなり作りこまれた内容でしたので老若男女問わず充分楽しめます。
僕は人の名前と顔を一致させるのが苦手で、そもそも十二人もキャラを追えるか不安だったのですが、それぞれキャラが立っていて誰が誰だかわからなくなるなんてことはありませんでした。
十二人、一人一人に背景があって、哲学があって。
多少のご都合主義にも目を瞑ってやれるくらいには面白かったです。
気になるけどどうも気乗りしないなぁ~という方も是非観てみてください。
あとどんな映画を観に行っても一定数いますけど映画が完全に終わる前に席を立つ人、あれなんなんですかね。
トイレに行きたいのか終了後の混雑が嫌なのか死ぬほど時間に追われているのか。
多くの映画同様この作品もエンドロールの後まで作られているので最後まで見ずに退席するのは本当に勿体ないです。
どうせなら丸々ひと作品観られるだけの余裕を持って観に行きましょう。
さて、あらすじにすら触れていないので大したことは書けていませんが、僕の熱量は伝わったでしょうか。
先ほどああは言いましたが、この手の作品は宣伝が難しいんだと思います。
何を言ってよくて何がダメなのか。
一つ言えるのは、この作品を観て後悔するなんてことは無いということ。
これだけです。
この文章を読んで「十二人の死にたい子どもたち」を観に行ってくれる人が一人でも増えることを願っています。
このみあおでした。